女性の口臭はホルモンが原因?
女性の口臭リスクは男性よりも高い
ブレス・ハザードプロジェクトが日本人の口臭問題の現状を調べるために実施した「口臭白書2019」によれば、基準値以上の口臭がある男性は全体の8.3%だったのに対して、女性は17.9%と男性よりも高いことがわかっています。一般的に喫煙者や愛飲家が多い男性のほうが口臭が強いと思われがちですが、実際には若い女性のほうに口臭があることがわかりました。また、口臭がある女性のなかには、自覚していないケースも少なくありません。
女性ホルモンの変動が口臭の原因に
男性よりも女性のほうが口臭がある理由として、女性特有のホルモン変動が大きく関係しています。口内を清潔に保って口臭を予防する唾液の分泌は女性ホルモンの一種である「エストロゲン」の影響を受けやすいとされています。自律神経のバランスを整える作用があるため、エストロゲンの分泌量に変化が生じると、自律神経バランスは乱れやすくなります。その結果、唾液分泌量の低下など、心身ともにさまざまな不調を引き起こします。
人生で3回高まる口臭リスク
女性の口臭の多くは、女性ホルモンバランスの変動によるものです。特に、「思春期」「妊娠・出産期」「更年期」といった3つの時期は女性ホルモン変動のほか、さまざまな要因で口臭が発生しやすくなると言われています。たとえば、妊娠・出産期は女性ホルモンバランスの変動が著しく、知らず知らずのうちに唾液の分泌量が低下してしまいます。また、免疫力が低下しがちになるため、口臭の原因となる歯周病や歯肉炎などを発症しやすくなります。