親知らずが口臭の原因だった?
親知らずと口臭の関係
口臭の多くは、口内で作られる「揮発性硫黄化合物」というガスが臭いの元となっています。酸素が苦手な細菌で、歯と歯茎の間など、酸素が届きにくい狭い空間を好んで生息するのが特徴です。そのため、左右の一番奥に生える親知らずも、その発生源の一つに挙げられます。永久歯の中でも歯ブラシの届きにくい親知らずは、食べカスが溜まりやすく、細菌が生息するには最適の場所でもあります。そのため、親知らずが口臭の原因と言われています。
親知らずは抜歯するべき?
歯ブラシが届きにくく歯垢や汚れが溜まりやすい親知らずですが、抜歯したほうが良いのでしょうか。抜歯になるケースが多い親知らずですが、「必ず抜かなければならない」というわけではありません。たとえば、上下がまっすぐ生えていて「噛む」という機能をしっかりと果たしている場合は、他の永久歯と同じく正しいケアをおこなえば残すことはできます。親知らずを抜歯するべきかどうかは、かかりつけの歯医者とも相談しましょう。
抜歯後の口臭対策
抜歯後の傷口には汚れや細菌が付着しやすく、しばらくは口臭が発生しやすい環境になります。とは言っても、抜歯した部分を歯ブラシで磨いたり、うがいを頻繁にしたりするのは控えましょう。歯を抜いた部分にできた「かさぶた」が歯ブラシやうがいの刺激で剥がれてしまうからです。抜歯後1週間ほどは口臭が気になっても、まずは傷口を安静に保つことを優先してください。ただし口臭が1ヶ月以上続く場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。